クルマにはエアバッグが標準装備になっている
このエアバックを作り出したのが元・ホンダの技術者小林三郎さん。
多くの人たちの命を救い、今でこそあたり前になった運転席/助手席のエアバックだが、実は日本初エアバッグの商品化成功には16年の歳月がかかっていた。
小林さんの16年は、筆舌に尽くしがたい困難とストレスに立ち向かうイバラの道であり、本田技術研究所第6研究室は「猫またぎの6研」猫がまたいで素通りするほどまずい魚に例えられていた。
社内から笑いものにされるような安全対策室でひたすら未踏の技術に挑んでいた小林さんは、ホンダの企業文化と仕掛けの特徴は「天才でない普通の人がイノベーションを達成する」ことだと言い切る。そのライブは、決して正解に早くたどり着くための薄っぺらなノウハウを伝えるものではなく、自らの志を推進力にして、自らを叱咤する哲学な学びのチャンスになる。
「もうダメだ。これで終わりだ」というような崖っぷちを幾度も乗り越えてきた哲学と想いのつまったさぶちゃん節とオヤジこと本田宗一郎のDNAが生きていたころの桁違いのホンダのアクの強さ・個性の強い人たちの気概を感じてください。
お江戸百年塾2015#2
小林三郎さん「Spiritual Belief 志ある信念」
開 催 3月25日(水)
時 間 18:00開場/18:30開演/20:40終演/21:00閉場
行 程
18:00 開 場
18:30 小林三郎氏 講演
20:40 終演
21:00 閉 場
会 場 増上寺光摂殿大広間
住 所 東京都港区芝公園4-7-35
参加費 8,000円
詳 細 Facebookイベントページ
感想は、Facebookイベントページ コメント欄参照
≪小林三郎氏ご紹介≫「Spiritual Belief 志ある信念」
1968年に早稲田大学 理工学部卒業。1970年、米University of California, Berkeley 工学部修士課程修了。1971年に本田技術研究所入社。16年間に及ぶ研究の成果として、1987年に日本初のエアバッグの量産・市販に成功。エアバッグの構造と機構が他社も含め、その後の量産型の基本になる。このエピソードは、ホンダのWebサイトに紹介されている。2000年、ホンダの経営企画部長就任。2005年に退職。2006年~2010年、一橋大学大学院 国際企業戦略研究科客員教授。2010年4月に中央大学大学院戦略経営研究科客員教授に就任して現在に至る。
著書『ホンダ イノベーションの神髄』、講演を収録したDVDブック『ホンダ イノベーション魂!』(共に日経BP社刊)。