今年
テーマは『かもめのジョナサン』です。
新たに最終章が加えられ、四章から成る完全版として2014年に改めて出版されました。タイトルは極めて高名であるのに、内容についても作者リチャード・バックについても日本では余り知られていない本書は、しかし(ただの)かもめのストーリーではありません。大人が真の自由を問うには、かなり面白い本と言えます。
なぜ親鸞やブッタがきびしく神秘化を否定したのか、
偶像崇拝や人物崇拝がなぜ本質の形骸化を招くのか、
本の章だてごとに分け、考えを進めてゆきます。
また新章の日本語化も再び五木寛之氏の手になる本書ですが、五木氏があとがきに「怖ろしい予感」と記したものは一体何だったのか。氏はあとがきを通して日本人に何を問うているのか。本篇外までまさに『かもめのジョナサン』を「読み尽くし」てゆきます。
禅が示す出世間(しゅっせけん)・既存社会への不満を抱えた70年代ヒッピーのバイブルであった寓話。小森谷さんがこれらを並行して取り上げることがもちろん稀有で、そしてこの講座自体がクリエイティブな、価値観を創造する場となります。
2月は、ジョナサンからエゴやこだわりが消え、おのずと内面の重要さに気づいていく第二章と十牛図を照らしていけたら、更に面白くなると思っています。
本を事前に読む必要も持参する必要もありません。どうぞお気軽にご参加下さい。
呼吸法・瞑想法も取り入れますのでお楽しみに!
小森谷浩志さん「禅×経営学」
かもめのジョナサン、禅を語る
2月13日(木)18:30-21:00
自由が丘駅徒歩3分/サイマーカフェ
15席
¥8.000(ペア割 ¥7.000)
¥6.000(リピーター)
着金をもってお申込完了となります。参加費の返金振替は原則行いませんのであらかじめご了承ください。
お江戸百年塾「禅×経営学」
吉野真由美
株式会社ENSOU 代表 ・博士(経営学)・神奈川大学経営学部国際経営学科講師・株式会社ジェイフィール コンサルタント
1988年ニッカウヰスキー株式会社入社、営業にてトップの業績を残した後、アサヒビール株式会社のコンサルティング会社の設立に参画、コンサルタント育成体制を構築。現在は“いのちが喜ぶ経営”をテーマに活動。自覚の方法論として東洋の智慧、特に禅の基本テキスト「十牛図」に着目。内省と対話を鍵にマネジメント·コミュニティを中核とした組織開発、個の可能性の開花にアプローチするワークショップを展開している。2010年から始めたファシリテーター養成講座は修了生が350名を越え、学習するコミュニティを継続中。カナダのモントリオールで行われたグローバルカンファレンスREFLECTIONS 2017では、世界20カ国の参加者に「禅とマネジメント」を発信、話題を呼んだ。趣味は瞑想と気功。禅と経営学、一見遠い存在の二つの探求を道楽にしている。
所属学会 日本経営診断学会、日本マネジメント学会、戦略研究学会他 。
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